愛媛地理学会は1967年に創立されました。愛媛大学文理学部(当時)地理学教室の村上節太郎先生(愛媛大学名誉教授・故人)と横山昭市先生(愛媛大学名誉教授)のお二人が活動の中心となり,同教室内に事務局が置かれました。同年に発行された学会機関誌『愛媛の地理』創刊号において村上先生は,「私どもの生活は常に国際的にものを考えねばならぬ現状である。地理的素養がなければ,世界から取り残されてしまうのである」という幅広い見地を示され,「『愛媛の地理』という誌名であるが,研究領域は愛媛県に限ったことではないし,執筆者も愛媛県在住者に制限するわけではない。ただ中心を愛媛県におくというのに過ぎない」と,学会としての活動理念を述べられています。
学会の設立からおよそ50年が経過した今日,約150人が学会員として名を連ね,愛媛大学の主に地理学分野の教員(退職者を含む)や,法文学部・教育学部の地理学専攻の卒業生などがその中心となっています。決して大きな規模の組織とはいえませんが,会員が対象とする研究分野は多岐に渡り,その成果が『愛媛の地理』を通じて公開されてきました。これらのなかには,同時に,愛媛県の地誌的内容を含むものも多数存在します。
社会のグローバル化が進む中にあって,愛媛地理学会は,村上先生が学会創立当初から提起された「国際的」な視点を持ち続けるとともに,地域の諸課題にも注視しながら,社会の発展に寄与するべく,活動を続けております。
会長 | 寺谷亮司 |
副会長 | 張 貴民・窪田賢治 |
総務 | 兼子 純・石黒聡士・淡野寧彦 |
会計 | 井口 梓 |
編集 | 川瀬久美子・越智 学・森日出樹・谷口治義・渡邉敬逸 |
会計監査 | 新藤博之 |